レ・ドックス、シテドラモードは、セーヌ左岸の外れにできた、ファッションとデザインのプロモーションを目的とする施設です。先日書いたカプセルなど、クリエーターの展示会が開催されたり、モード専門の博物館ガリエラがファッション関係の展覧会を開催していますし、ブティックやデザイン家具のショップ、オープンカフェなどがあります。
元は安い切り売りカーペットのチェーン店や、倉庫に使われていた醜悪なコンクリートの建物をベースに、建築家ドミニク・ジャコブ、ブレンダンマクファーレンが、流れるセーヌとその河岸の遊歩道をイメージしたという、ステンレスのパイプとセリグラフィーされたガラスで覆われた斬新な建物です。倉庫時代は、建物の下の薄暗い河岸に、得体のしれない人達がうろついていたエリアが、クリーンで明るくなったのは大歓迎。でもかなり目立つデザインです。
昔エッフェル塔ができた時に、塔の上のレストランにいれば、この醜い鉄の塊を見なくてすむと言われたのは有名な小話ですが（そう、当時エッフェル塔反対者の意見が通っていたら、壊されていたかもしれないのです）、このドックスも、外側から見るより内側の方が良い感じ。まず床が木材なので疲れません。天気の良い日は遠くまで見渡せ、まるでセーヌに浮かぶ大型船のデッキにいるような清々しさがあります。カフェや屋上のスペースが広く、休日はグループでストレッチングをする人達、ジョギングで走りぬける人なども。素敵なインテリアのショップや、おしゃれなカフェも集まって、ブランシェなスポットになっています。
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http://www.paris-docks-en-seine.fr/index.php
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